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グリム童話「名付け親」

 投稿者:kaji  投稿日:2005年 1月29日(土)18時55分44秒
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  男は自分の子供の名付け親に会いに、階段を登った。
一段目ではほうきとシャベルが取っ組み合いをし、二段目には死んだ指がたくさ
ん転がっていた。
三段目には死んだ頭が一山転がっていて、四段目には魚が自分の体を火にかけて
いた。
五段目にさしかかると、部屋があった。鍵穴をのぞくと、二本の長い角をはやし
た名付け親がいた。
男がドアを開けると、名付け親はあわてて角をベッドへ隠した。男はこう尋ねた。
「貴方の家の階段の一段目でシャベルとほうきが取っ組み合いをしていましたが」
「間抜けだな。それは下男と女中だ」
「二段目には死んだ指が転がっていたんですが」
「ちゃんと見たか?それはごぼうだ」
「三段目には死んだ頭が一山あったんですが」
「馬鹿だな。きゃべつだ」
「四段目では魚が自分を料理していたんですけど」
すると、魚達が出てきて、自分で食卓の上に並びました。
「部屋の鍵穴をのぞくと、角を生やした貴方がいました」
「いや、そんなことはあるわけがない。」
男は後を振り向くこともせず、館から走り去った。
 
 
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